資産運用

【初心者向け】利回りと複利の考え方~30年後にいくらになる?

2022年4月21日

rimawari

投資信託等を始めた方が気になる利回り。実際どれくらい増えるのか?またどのように計算するのかをまとめていきます!

利回りの考え方

運用実績として「利回り」と出てきますが、そもそも利回りとは何か?

利回り=(分配金+売却損益)/投資元本×100

で計算されます。100万円投資信託を購入し、その年に分配金2万円、売却益3万円の場合、
(2万円+3万円)/100万円×100=5%ということになりますね。
※投資信託では正確には手数料(販売手数料、信託報酬、信託財産留保額)、税金(20.315%)を引く必要があります。

また、3年利回り、5年利回りという際には↓で計算されます。

利回り=(分配金+売買損益-販売手数料-信託報酬-信託財産留保額-税金)÷投資元本÷運用年数×100

複利の考え方

上記の例で利回り5%で仮に10年同じ利回りと仮定すると、10年後も5万円増えるということにはなりません。1年目の利回り分(5万円)が2年目には元本100+5=105万円として、運用され、2年目には105万円×1.005=1,102,500円となります。

これが複利の考え方です!
2年目の方が1年目よりも2500円多くなりましたね。

利回りによりどれくらい違うのか?

それぞれ100万円を複利計算、利回り1%~10%、30年運用した結果は↓(万単位)になります。複利効果により30年後にはかなり差が開くことが分かると思います。

手数料と税金は考慮していませんが、投資信託の利回りは4~7%程度ですので、30年で3~7倍に増えていることが分かりますね!

家計簿ママ

つみたてNISAでは販売手数料、信託財産留保額が0円のインデックスファンドも多く、20年間は非課税のため、信託報酬だけの影響を受けますが、信託報酬も年0.1%前後のため、ほぼ↓の金額が想定されます!

年数/利回り1%2%3%4%5%6%7%8%9%10%
1年101102103104105106107108109110
2年102104106108110112114117119121
3年103106109112116119123126130133
4年104108113117122126131136141146
5年105110116122128134140147154161
6年106113119127134142150159168177
7年107115123132141150161171183195
8年108117127137148159172185199214
9年109120130142155169184200217236
10年110122134148163179197216237259
11年112124138154171190210233258285
12年113127143160180201225252281314
13年114129147167189213241272307345
14年115132151173198226258294334380
15年116135156180208240276317364418
16年117137160187218254295343397459
17年118140165195229269316370433505
18年120143170203241285338400472556
19年121146175211253303362432514612
20年122149181219265321387466560673
21年123152186228279340414503611740
22年124155192237293360443544666814
23年126158197246307382474587726895
24年127161203256323405507634791985
25年1281642092673394295436858621,083
26年1301672162773564555817409401,192
27年1311712222883734826217991,0251,311
28年1321742293003925116658631,1171,442
29年1331782363124125427119321,2171,586
30年1351812433244325747611,0061,3271,745

4%ルール

少し利回りとは異なりますが、FIRE(Financial Independence(経済的自立), Retire Early(早期退職))を目指している方は聞いたことがあると思いますが、4%ルールというものがあります。

投資信託の平均的に4%の実質利回りがアメリカでは得られることから、年間の支出が投資額の4%に抑えられれば、投資額(資産額)を減らさずに老後まで暮らせることです。

ただし、年間支出が400万円の場合でも、1億円を投資に回す必要があります^^;

400万円では足りない家庭も多いかと思いますが、老後を考えるとどうでしょうか?
2000万円問題もあり、年間の収支がマイナスになる場合、100万円でも資産を切り崩さずに、毎年もらえればかなり助かるのではないでしょうか?100万円であれば、2500万円の投資額で実現可能であり、30年貯めれば上記の表から約3倍に増えることから、30歳の頃から800万円ほど運用に回していれば実現可能です。
老後資金や教育資金として銀行に貯めている方であれば、預け先を投資信託にするだけで済みますね!

なぜ4%なのでしょうか?

好奇心旺盛なリスくん
家計簿ママ

アメリカのS&P500の成長率7%、アメリカのインフレ率3%であり、差し引くと4%であることからきています、日本ではインフレ率はもっと低いので5%ルールが成り立つかもしれませんね!

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kakeibo_mama

家計簿ママ

老後2000万円問題をきっかけに100歳までの家計簿を作成して愕然。。転職による年収アップ+節約しかないと奮闘するも充分な資産を形成するのは困難であることが判明!?ようやく資産運用について考え始める。定期預金と学資保険に限界を感じ、iDeCo→NISA→高配当株を実施中!日本高配当株がメイン。投資歴3年目!家計簿歴9年!少しでも参考になればと自身の経験をもとにブログも執筆中。

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