iDeCo 税金

年収500万円家庭:生命保険料控除、iDeCo、ふるさと納税でいくら節約できる?

2022年2月11日

setsuyaku

実際に年収500万円の家庭でいくらまで控除が有効であるのか検証してみました!
所得税は年末控除(12月)もしくは確定申告(翌年1~3月)に直接還付金として各自の口座に振り込まれます。住民税も効果はあるのですが直接還付されるのではなく、翌年6月に1年分の住民税を計算する際に減額されます。還付でないのでお得感が少ないのですが、確実に効果はあります。

家計簿ママ

所得税1月から12月を対象にして、住民税6月から翌年5月までを対象にしているため取り扱いが異なります。

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年収500万円の所得税、住民税計算

まず前提として40歳未満のサラリーマンで年収500万円、こども2人(16歳未満)、妻との共働き(扶養控除対象外)を想定しています。
税金額は上記の記事(あわせて読みたい!)を参考しています↑

種類金額
年収(額面)5,000,000円
所得税142,633円
住民税247,200円
健康保険料242,064円
厚生年金保険料450,180円
雇用保険料15,000円
手取額3,902,923円

健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料は自身に還元があるものですので、安くはできません。
生命保険料、iDeCo、ふるさと納税、住宅ローン控除で安くできるのは「所得税・住民税」となります。

まず節税の前に所得税・住民税のおさらいです!
初めての方はこちらをご覧ください↓

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所得税・住民税の計算(生命保険、iDeCo、ふるさと納税なし)

所得税

①500万円ー(500万円×0.2+44万円)=356万円…所得金額

②356万円ー(健康保険料242,064円+厚生年金保険料450,180円+雇用保険料15,000円+基礎控除48万円+生命保険料控除0円+小規模企業共済等掛金控除iDeco0円+ふるさと納税0円)=2,372,000円(1000円未満は切り捨て)…課税所得金額

③2,372,000円×0.1ー97,500円=139,700円…所得税額(復興税なし)

④139,700*1.021=142,633円…所得税(復興税込み)※小数点以下切り捨て

住民税

①は所得税と同じ

②356万円ー(健康保険料242,064円+厚生年金保険料450,180円+雇用保険料15,000円+基礎控除43万円+生命保険料控除0円+小規模企業共済等掛金控除iDeco0円+ふるさと納税0円)=2,422,000円(1000円未満は切り捨て)…課税所得金額

③2,422,000円×0.1+5,000円=247,200円…住民税額(復興税込み)

↑の計算をしましたね!そのため、生命保険料控除、iDeCo、ふるさと納税は課税所得金額から引かれることになります。(ちなみに住宅ローン控除は所得税(復興税込み)から直接引かれます)

所得税の計算(生命保険控除あり)

一般・介護・年金すべての控除を上限額まで利用した所得税12万円控除するとどうなるでしょうか?
住民税は7万円が上限額です。

所得税

①は変わりはありません。

②356万円ー(健康保険料242,064円+厚生年金保険料450,180円+雇用保険料15,000円+基礎控除48万円+生命保険料控除12万円+小規模企業共済等掛金控除iDeco0円+ふるさと納税0円)=2,252,000円(1000円未満は切り捨て)…課税所得金額

③2,252,000円×0.1ー97,500円=127,700円…所得税額(復興税なし)

④127,700*1.021=130,381円…所得税(復興税込み)

家計簿ママ

142,633円ー130,381円=12,252円 安くなりましたね!

住民税

①は変わりません(所得税と同じ)

②356万円ー(健康保険料242,064円+厚生年金保険料450,180円+雇用保険料15,000円+基礎控除43万円+生命保険料控除7万円+小規模企業共済等掛金控除iDeco0円+ふるさと納税0円)=2,352,000円(1000円未満は切り捨て)…課税所得金額

③2,352,000円×0.1+5,000円=240,200円…住民税額(復興税込み)

住民税も247,200円ー240,200円=7,000円 安くなりましたね!

好奇心旺盛なリスくん

所得税の計算(生命保険控除+iDeCo)

生命保険料控除12万円からさらに毎月1万円ずつ年間12万円iDeCoの場合、全額12万円控除です!

所得税

①は変わりはありません。

②356万円ー(健康保険料242,064円+厚生年金保険料450,180円+雇用保険料15,000円+基礎控除48万円+生命保険料控除12万円+小規模企業共済等掛金控除iDeco12万円円+ふるさと納税0円)=2,132,000円(1000円未満は切り捨て)…課税所得金額

③2,132,000円×0.1ー97,500円=115,700円…所得税額(復興税なし)

④115,700*1.021=118,129円…所得税(復興税込み)

家計簿ママ

生命保険料もiDeCoもない時と比べると
142,633円ー118,129円=24,504円 安くなりましたね!
さらに生命保険料だけの時と比べると
130,381円ー118,129円=12,252円 安くなりましたね!

住民税

①は変わりません(所得税と同じ)

②356万円ー(健康保険料242,064円+厚生年金保険料450,180円+雇用保険料15,000円+基礎控除43万円+生命保険料控除7万円+小規模企業共済等掛金控除iDeco12万円+ふるさと納税0円)=2,232,000円(1000円未満は切り捨て)…課税所得金額

③2,232,000円×0.1+5,000円=228,200円…住民税額(復興税込み)

住民税も生命保険料・iDeCoがない時と比べると
247,200円ー228,200円=19,000円 安くなりましたね!
さらに生命保険料だけの時と比べると
240,200円ー228,200円=12,000円 安くなりましたね!

好奇心旺盛なリスくん

所得税の計算(生命保険控除+iDeCo+ふるさと納税)

ふるさと納税は寄付しているので、実際に還付金や減額とは少し違いますが、返礼品もあるので使えたらいいと思います。2000円負担があるので3万2000円ふるさと納税した場合で試算します。
※ここではワンストップではなく、年末調整や確定申告を想定しています。(ワンストップでは寄付先の上限がありますが、年末調整や確定申告が不要で、住民税からのみ控除されます)

所得税

①は変わりはありません。

②356万円ー(健康保険料242,064円+厚生年金保険料450,180円+雇用保険料15,000円+基礎控除48万円+生命保険料控除12万円+小規模企業共済等掛金控除iDeco12万円円+ふるさと納税3万円)=2,102,000円(1000円未満は切り捨て)…課税所得金額

③2,102,000円×0.1ー97,500円=112,700円…所得税額(復興税なし)

④112,700*1.021=115,066円…所得税(復興税込み)

家計簿ママ

生命保険料もiDeCoもふるさと納税もない時と比べると
142,633円ー115,066円=27,567円 安くなりましたね!
生命保険料とiDeCoだけの時と比べると
118,129円ー115,066円=3,063円 安くなりましたね!

住民税

住民税の控除は少し複雑です。

①は変わりません(所得税と同じ)

②356万円ー(健康保険料242,064円+厚生年金保険料450,180円+雇用保険料15,000円+基礎控除43万円+生命保険料控除7万円+小規模企業共済等掛金控除iDeco12万円)=2,352,000円(1000円未満は切り捨て)…課税所得金額

③2,232,000円×0.1ー26,937(ふるさと納税3万×0.1+ふるさと納税3万円×(0.9-所得税率0.1×1.021))+5,000円=201,263円…住民税額(復興税込み)

生命保険料もiDeCoもふるさと納税もない時と比べると
247,200円ー201,263円=45,937円 安くなりましたね!
さらに生命保険料とiDeCoだけの時と比べると
228,200円ー201,263円=26,937円 安くなりましたね!

好奇心旺盛なリスくん

まとめ

生命保険料控除12万円(最低年間24万円保険料)、iDeco控除12万(年間12万円保険料)、ふるさと納税控除3万円(実質3万2000円寄付)すると、もともとの金額より↓安くなりましたね!

所得税27,567円+住民税45,937円=73,504円も安くなるのですね!

好奇心旺盛なリスくん
家計簿ママ

これが毎年続くと考えると10年で約73万円、20年で約146万円です。
うまく活用したいですね!

種類詳細
所得税142,633円→115,066円へ減額
27,567円還付)
住民税247,200円→201,263円へ減額
45,937円)翌年減額
家計簿ママ

住宅ローン控除がある場合にはその他控除に比べると金額が大きく、所得税から引ききれない(節税にならない)時があるので注意が必要です!最大136,500円が住民税から引かれますが、所得により異なります。

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kakeibo_mama

家計簿ママ

老後2000万円問題をきっかけに100歳までの家計簿を作成して愕然。。転職による年収アップ+節約しかないと奮闘するも充分な資産を形成するのは困難であることが判明!?ようやく資産運用について考え始める。定期預金と学資保険に限界を感じ、iDeCo→NISA→高配当株を実施中!日本高配当株がメイン。投資歴3年目!家計簿歴9年!少しでも参考になればと自身の経験をもとにブログも執筆中。

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