将来設計

夢のマイホームを手に入れるには!?選び方・必要な費用・注意事項を解説します!

2022年2月20日

3大ライフイベントの1つ「マイホーム(住宅取得資金)」について、マイホームの選び方、必要となる費用と注意点をまとめていきます!

マイホームの選び方

気になるマイホームの選び方、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、解説していきます!

戸建て or マンション

まず大きな選択肢として、戸建てにするか?マンションにするか?があると思います。
それぞれのメリット・デメリットを比較してみます!
※あくまで一般的な比較です(それぞれものによっては異なります)

戸建てマンション
費用〇:トータルコストが安い
その代わり家の周りの管理、自身で修繕依頼が必要
×:トータルコストが高い
本体価格も高めで、さらに管理費・修繕費がかかりますが、自身での管理・修繕依頼が扶養
利便性
(最寄り駅までの距離)
×:駅から遠い〇:駅から近い、エレベーター付き、階段がなく移動が楽
広さ〇:広い×:狭い
防犯×:追加で防犯カメラ等設置は可能〇:防犯カメラ・エントランスオートロック・管理人配置
風通し・日当たり〇:全面窓あり△:基本的には窓は2面のみ
眺望×:基本は2階まで〇:高層階もあり
生活音〇:気にならない、気にしない×:気になる、気にされる
資産価値(耐用年数)×:木造の建物部分は22年〇:鉄筋コンクリート等は47年
それでは、その他、新築にするか中古にするか?
戸建てでも建売にするか注文住宅にするか?
基本的な5つのパターンで比較します!

戸建て(新築注文)戸建て(新築建売)マンション(新築)戸建て(中古)マンション(中古)
自由度◎:好きなレイアウト・設備で建てられる△:リフォームも可能であるが、
追加コストがかかる
〇:本体価格を抑えて
リフォームも可能
費用×:トータルコストが高い〇:トータルコストはほどほど×:トータルコストが高い◎:トータルコストは安い〇:トータルコストはほどほど
利便性(立地)△:立地が良いものもある△:立地が良いものもある◎:駅から近い△:立地が良いものもある〇:古いものだと駅から遠いものもある
その他×:土地探しが難しい×:好みの家が少ない
(どこかしら妥協が必要)
×:問題がある可能性がある
(手放すには理由がある)

今まで住み替えも経験し、すべてのパターンを検討しましたが、正直これは好みの問題だと思います^^;
また完璧な物件はなく、多少の妥協は必要だと思いました。例えば、住み替えの際には注文住宅を最優先にして検討していましたが、建てるハウスメーカーを決められたとしても、希望の土地はなかなかありませんでした。かれこれ1年近く探しましたが、価格・立地・周辺環境すべてを満たすものはありませんでした。(いい価格・立地・周辺環境のものは一般に公開される前にハウスメーカーが買ってしまうので、要は売れ残りしか一般には掲載されていません。注文住宅はもともと土地を持っている人向けのように感じました^^;)

家計簿ママ

基本的には一生に一度の買い物だと思うので、特徴を分かった上で徹底的に調べて、希望の物件を選ぶのがいいですね!

マイホーム選びは楽しいですし、
納得がいくまで長期戦で考えるのもいいですね!

好奇心旺盛なリスくん


マイホームの費用

それでは具体的にどのような費用がかかるのでしょうか?

購入時

主な費用と概算です。頭金は最近はない所が多いので除くとしても本体価格以外に400~500万程度かかりますね。

項目概算費用備考
本体費用表示価格(3000万円と仮定します)土地1000万円、建物2000万円
と仮定します
消費税2000万円×10%=200万円本体価格のうち建物部分に対してかかります
仲介手数料(3000万円×3%+6万円)×1.1
=約100万円
消費税もかかります。ただし、
不動産屋を経由しない直売はかかりません
頭金(300~600万円)フラット35は目安は1~2割ですが、
その他住宅ローンではないことが多いです
住宅ローン
借入手数料
60万円前後借入金融機関によって異なります
修繕積立
一時金
(30~100万円)マンションの場合、
購入時にかかることがあります
固定資産税清算9×6/12=4.5万程度中古の場合:3000万円であれば年間9万円前後
引き渡しが7月1日であれば3か月分を支払います
1月1日時点で住んでいる方にかかるため
新築は対象外
印紙税3万円契約書を作成時にかかります
登記費用30万円前後司法書士に依頼して所有者の変更等
火災地震保険料20万円前後どこまで保証するかによります
その他フロアコーティング20万前後
カップボード新設50万前後
エアコン取付(2台)30万前後
もし追加で付けるなら、相見積もりを
取った方が良いです
節約を考えるなら仲介手数料、火災地震保険料、その他でしょうか?

購入後(ランニングコスト)

それでは購入後はどのような費用がかかるのでしょうか?

項目概算費用(戸建て)概算費用(マンション)備考
住宅ローン利息200~800万前後
※3000万35年借入想定
住信SBI等:0.4%→約210万円
フラット35:1.35%→約760万円
実際は毎月のローンに含まれますが、最終的には金利により本体価格の他に支払うことになります。
管理費0円1~2万/月

→1万円としても30年で360万円
戸建ては管理費はかかりませんが、自身で草むしりや掃除、雪の時には雪かき等、自身で管理しなければならない。またマンションのように24時間ゴミ出し可能ということもない。
メンテナンス費用/修繕費外壁:100~200万円/15年

→30年で200~400万円
1~2万円/月

→1万円としても30年で360万円
戸建ては15年前後で自身で手配して実施
マンションの修繕費・管理費は段階的に増額
駐車場代

※1~2台分のスペースあり(多い所では3台)
1万前後/月

→1万円としても30年で360万円
運転しない、もしくはカーシェアリングを利用すれば駐車場代としてはかかりません
リフォーム浴室:100~200万円前後
トイレ:50~100万円前後
キッチン:100~200万円前後
それぞれ10~20年でリフォーム
固定資産税8~10万前後9~11万前後資産価値はマンションの方が高いので固定資産税もマンションの方が高くなります
その他家電も10年前後で買替でしょうか?

あって良かったオプション設備

実際に住んでみてあって良かったオプション設備ランキングになります。
(新築ではついているとは思います)

種類詳細
1.浴室換気乾燥機浴室内での乾燥・暖冷房。雨の日の洗濯時には重宝します
2.床暖房リビングだけが多いですが、暖房だけでは暖めることが難しい床を暖めるため、
足元まで暖かい。暖房と比べて乾燥が少ない
3.複層ガラス2枚のガラスを重ね断熱性と結露を防ぐ窓

住宅ローン控除

費用がかかることばかり書いてきましたが、マイホームを購入することで受けられる税制優遇があります。我が家もお世話になっています。その他節税とは異なり、所得税が直接還付されます!

所得税の還付については詳しくはこちら↓所得やその他控除によっては住宅ローン控除の全額が控除されないこともあります!

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一般的なサラリーマン家庭は住宅ローン控除の対象となります。(細かい事はここでは省略しますが、合計所得金額が2000万円以下、ローン返済期間が10年以上、床面積2分の1以上が自身の居住用等、一般的なサラリーマン家庭であれば対象となります)

計算方法

2022年からは、住宅ローン減税の控除率が「1%」→「0.7%」に変更となっています。
代わりに控除の適用期間は「原則10年間」から「原則13年間」に延長されています。

家計簿ママ

もともとはマイホームの購入を後押しする政策なのに、住宅ローン金利よりも控除額の方が高くなるケースがあることへの対応です。
すでに2021年までに購入済の方は1%のままなので、ご心配なく!

さらに住宅ローンの借入金にはそれぞれ上限が定められています。
一般住宅の場合、仮に4000万円であったとしても、3000×0.7%=21万円の控除となります。
省エネ適合住宅以降はハウスメーカー(大和ハウス、積水ハウス等)が多いと思います。

2022~2023年入居2024~2025年入居
一般住宅最大3000万円最大2000万円
省エネ適合住宅最大4000万円最大3000万円
ZEH最大4500万円最大3500万円
認定住宅最大5000万円最大4500万円

2024年からはさらに上限額が減るのですね!?

好奇心旺盛なリスくん

変動・固定金利

具体的な計算の前に、住宅ローンを借りる際に選択することになる金利について解説します。それぞれ、どのような違いがあるのでしょうか?

種類詳細
変動金利半年に1度金利の見直しが行われる
固定金利よりは低いですが、借入期間中に大幅に増える可能性もあります
固定金利借入時は変動金利より高いですが、
借入期間中は金利が一定です
変動+固定金利最初の10年は固定で、その後はどちらかを選択できる等、2つを組み合わせた金利もあります
具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
3000万、35年借入で試算してみます。(2022/2/19調べ)
※変動は利率が同一とします
家計簿ママ

実際、変動の金利が35年間続くことは考えづらいですが、ここでは金利により利息額が大きく変動することを実感いただければと思います。約770万円の差が出てきましたね!また、金利だけではなく事務手数料や保証料もそれぞれ異なるので、総額で検討する必要があります!

金融機関:金利35年間の利息
【変動】auじぶん銀行:年0.289%約155万円
【変動】住信SBIネット銀行:年0.410%約221万円
【固定】アルヒ:年1.010%約562万円
【固定】フラット35:年1.610%約926万円
また、上記は最低利率であり、審査の結果、割増されることもあります。
(年収の8倍超借入や会社の在籍期間が短い、自営業や役員等)

返済方法

住宅ローンを借り入れる際にどちらかを選択することになります。返済額は「元金+利息」であり、返済額を一定にするか、元金を一定にするかの2種類があります。一般的には元利均等返済を選択する方が多いと思います。

特徴メリット
元利均等返済月々の返済額が一定返済額が一定のため返済計画が立てやすいが、トータルの利息が高い
元金均等返済月々の元金が一定トータルの利息が少ないが、最初の方の返済額が多い

住宅ローン控除の手続き

初年度は「確定申告」が必要となります。翌年度以降は年末調整でも可能です!
また、先ほどの控除は年末の住宅ローン残高をもとに計算します。

家計簿ママ

12月に入居した方が、残高が高くなるので控除だけを考えるとオススメですね!また、住宅ローンが3000万の場合、翌年度以降は3000万を下回るため控除額も減ります。繰り上げ返済した時も同様ですね!

【変動】auじぶん銀行:年0.289%で、3000万円を元利均等返済で借り入れて、2023年1月と12月で入居した際の比較をしてみます↓具体的な控除イメージもつかめると思います。すべて控除が出来た場合を想定しています(所得税から控除が出来なかった分は住民税から上限ありで控除されます)。

1月入居12月入居
2023年12月控除(1年目)29,388,441円×0.7%
→205,719円控除
29,932,114円×0.7%
→209,525円控除
2024年12月控除(2年目)28,366,226円×0.7%
→198,564円控除
29,116,211円×0.7%
→203,813円控除
2025年12月控除(3年目)27,545,792円×0.7%
→192,821円控除
28,297,947円×0.7%
→198,086円控除
2026年12月控除(4年目)26,722,983円×0.7%
→187,061円控除
27,477,315円×0.7%
→192,341円控除
2027年12月控除(5年目)25,897,794円×0.7%
→181,285円控除
26,654,308円×0.7%
→186,580円控除
2028年12月控除(6年目)25,070,216円×0.7%
→175,492円控除
25,828,920円×0.7%
→180,802円控除
2029年12月控除(7年目)24,240,243円×0.7%
→169,682円控除
25,001,143円×0.7%
→175,008円控除
2030年12月控除(8年目)23,407,869円×0.7%
→163,855円控除
24,170,971円×0.7%
→169,197円控除
2031年12月控除(9年目)22,573,086円×0.7%
→158,012円控除
23,338,396円×0.7%
→163,369円控除
2032年12月控除(10年目)21,735,887円×0.7%
→152,151円控除
22,503,412円×0.7%
→157,524円控除
2032年12月控除(11年目)20,896,266円×0.7%
→146,274円控除
21,666,011円×0.7%
→151,662円控除
2032年12月控除(12年目)20,054,214円×0.7%
→140,379円控除
20,826,188円×0.7%
→145,783円控除
2032年12月控除(13年目)19,209,726円×0.7%
→134,468円控除
19,983,934円×0.7%
→139,888円控除
控除合計2,205,763円2,273,578円
家計簿ママ

12月と1月入居では合計67,815円差が出ましたね!また控除額も220万円とかなり大きいことが分かります。ちなみに利息分は926,886円になります。「逆ざや」と言われて、控除率が引き下がったのはこのためですね!

注意点

最後に経験上の注意点をお話しします。
よくよく考えて購入して欲しいので5点注意点をお伝えして終わりにします!

いくらまで借りることができる?

そもそも自分はいくらまで借り入れることができるのか?マイホームの選び方で費用は大きな問題かと思います。
基本的には年収によりますが、借入金額や頭金をいくら出すか?また各金融機関の判断によっても異なります。過去の経験上、年収の8倍程度は借り入れ可能かと思います。年収500万円であれば4000万円程度となります。ただし、あくまで最大値であり、住宅ローン以外にも教育資金や老後資金も考慮すると年収の6~7倍程度に留めておくことをオススメします!また、年齢が高いほど年収も高く借入額も多くなりますが、35年等の返済期間で支払いが可能かどうかを100歳までの家計簿でよく検討する必要があります。40歳で35年ローンですと最後は75歳ですね^^;

いろいろ家を内見していくと「ここに住みたい!」と思うこともありますが、いったん冷静になって、その日は即決せず帰宅し、本当に購入して大丈夫なのか?頭を冷やして、家計簿で確認することが必要です。(←とても大事です!)

少しでも安く購入するために

スーパーで卵が10個500円だったら、躊躇する人が多数だと思いますが、数千万の買い物となると感覚がマヒして節約することを忘れてしまいます(我が家でもそうでした。。)

特に戸建ての場合は、「完成時期(築年月)」によって本体価格が大きく変わります。
よく「新築!」とありますが、これは完成時期から「1年以内」となります。つまり、1年を超えると新築ではなく「中古」となります。新築と中古、どちらが良いでしょうか?日本人は新築へのこだわりが強いと言われています。そのため、ハウスメーカーとしては何とか新築という看板がついている時期に売りたいと考えますね。ただ、利益を最大化する必要もありますので、最初は少し高めに設定しています。売り出し当初に購入するのはハウスメーカーの思う壺です(ただし、どうしてもその立地が良いとかあれば購入した方がいいですね、他に誰かに買われる可能性もあります)

一般住宅であれば3~6ヵ月後に200万前後、7~12ヵ月後にさらに200万前後引かれる傾向にあると思います。あと営業担当に交渉すれば100万前後は引いてくれます。ただし、一流ハウスメーカーは中古になってもあまり引いてくれません(強気です^^;)駅近のマンションも人気があるので原則値引きはしないという印象です。

ハウスメーカー・ディベロッパーも広告費を払いながら営業しているので、少しでも早く売りたいと思っていますし、家は1点ものなので、値下がりするのを待っていると誰かに買われてしまうという恐怖感に襲われ営業トークに乗せられそうになりますが、よくよく考えて選ぶ必要があります。(特に初めての場合には難しい判断ですね)

こどもの住環境

大人には住みやすくてもこどもにとっては住みやすい環境なのかも考慮点の1つかと思います。
駅近のマンションは通勤では便利ですが、子育てするには適しているかのかなど
また、住む場所により、こどもが行く保育園・幼稚園、小学校~高校はほぼ決まってくると思います。(大学は選択肢は増えると思いますが)自分たちが行かせたい所(学区)であるのか、もしくは行かせたくない所(学区)ではないのかも考えておくことをオススメします。

周辺環境

物件の候補が出てくるとどうしても建物の中身の比較ばかりに目が行きがちですが、周辺環境も確認する必要があります。なかなか判断が難しいですが近隣トラブルもあるので、どのような人たちが周辺(特に隣人)にいるのか、建物の周りを歩いてみたり、また日中と夜で行ってみてどのような感じかを確認したり、できれば最寄駅から実際に行ってみれたらいいと思います。あとは契約時には必ず説明があるとは思いますが、自然災害も多いのでハザードマップを確認しておくこともオススメします。(水害のリスクがある場合火災保険も割増になります)

ランニングコスト

マンションの場合、管理費・修繕費が年々上がります。特に小規模100戸以下では上がり幅も大きいです。最近の駅近マンションは100戸は超えていると思いますが、少し離れた中古マンションでは100戸以下が多いため、購入時にはランニングコストもかかることを意識して購入する必要があります。
また、戸建ての場合、一般住宅の方がトータルコストは安いですが、ハウスメーカーの長期優良住宅では購入時は高いですが、住宅ローン控除の上限が高かったり、高気密・高断熱のものであれば光熱費も節約でき快適な生活ができたり、外壁のメンテナンス費用が抑えられるものもあります。
本当に様々あるので、あとはどこを優先するか好みの問題かと思いますので、よーく検討して購入することをオススメします!

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家計簿ママ

老後2000万円問題をきっかけに100歳までの家計簿を作成して愕然。。転職による年収アップ+節約しかないと奮闘するも充分な資産を形成するのは困難であることが判明!?ようやく資産運用について考え始める。定期預金と学資保険に限界を感じ、iDeCo→NISA→高配当株を実施中!日本高配当株がメイン。投資歴3年目!家計簿歴9年!少しでも参考になればと自身の経験をもとにブログも執筆中。

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